白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「先生、話聞くよ」
向かい合って湯船につかる。
ちょっと狭いけど、この時間が大好きだった。
北海道で買ったラベンダーの入浴剤がお湯を紫色に染めていた。
「話したいことあるんでしょ?」
「直は、何でもお見通しだな。話したいことがたくさんありすぎてうまくまとまらない」
先生は両手で自分の顔を挟み、お風呂場の天井に視線を移す。
「いいよ。まとまってなくても。長くてもいいよ。半身浴にしよっか」
私はお湯を半分まで抜いた。
「直、気付いてないと思うけど、お湯が減ったから丸見えだぞ?」
「え?」
「ふふふ」
「きゃっ!!お湯増やす~!!」
お腹の辺りまで減った湯船のお湯。
確かに丸見えで・・・・・・
まじまじと真正面から先生が見つめてくるから恥ずかしい。