白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
普通の夫婦ってどうなんだろう。
こんなことを丁寧に報告する旦那さんっているのかな。
私は先生に余計な気を使わせてしまっているんじゃないかと心配になる。
「ばぁかぁ~!直、怒るぞ?」
先生は握っていた手を離し、お湯をすくって私の頭にかけた。
「俺は、話さなきゃいけないから話しているわけじゃない。俺が話したいから話してる。今までだってこれからだってそうだ。わかったぁ?」
最後の、“わかった?”って声がとても優しくて、思わず抱きつきたくなる。
「わかった。そうだよね。私も話したいから話してるもんね」
「そうだよ。俺達はそれでいいんだよ」
反省した私が目を閉じてうなづいていると、いきなり先生の顔が近付いた。
「鼻の頭に汗かいててかわいい」
鼻にキスされた。