白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
あのパン屋のパンが大好きだった。
やきそばパンを買いに来てくれた先生。
売り切れていて、ロールチョコパンをおすすめしたっけ。
懐かしい思い出。
「あのチョコパンうまかったな」
また同じことを思い出していた。
「こっそりクリスマスプレゼントくれたこともあったよね」
「そうだっけ?」
照れる先生がかわいい。
先生とこっそり音楽室で会えなくなってから、私も先生もずっと我慢していた。
あの頃、本当に私と先生は寂しかった。
でも、あのパン屋が私達を繋いでいてくれた気がする。