白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「私、会うたびに新垣先生の話してたもん。直さん言えるわけないですよね。直さんは謝ってくれたけど、本当に謝るのは私の方だったなって思う。辛かったのは直さんだもん」
唇についたシェイクをペロっとなめたモミジ。
モミジの優しさに、心が温かくなる。
「そんなことないよ。モミジを傷付けた。本当にごめんね」
「直さんは、人の気持ちを考えすぎてしまうんですよね。それで、自分が辛くなる。もっと自分勝手に生きて欲しいです。直さんは優しすぎて・・・・・・ でもきっと新垣先生はそういう直さんが好きなんだろうけど」
優しいんじゃない。
誰かを傷付けることが怖いだけの臆病者なんだよ・・・・・・私は。
「モミジの方が優しい。本当にありがとう。実は今日も、すごく緊張していて正直怖かったんだ。モミジが笑顔で迎えてくれて本当にホッとした・・・・・・」