白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
そうだね。
まだ結婚したばかり。
何を泣いているんだろう。
「想像妊娠だったみたい」
私がそう言って笑うと、先生も笑った。
「今度はどこで子作りしよっか?」
ニヤリと笑った先生は、名前を呼ばれたのですぐに真面目な顔に戻る。
会計を済ませた後、ゆっくり歩いてタクシー乗り場へと向かった。
先生が手配してくれていたタクシーに乗り込む。
乗ってすぐに私のお腹が鳴った。
「直、腹減ったの?」
「うん。そうみたい」
そして、先生はまたあのセリフ。
「幸せだから・・・・・・腹が減る!!」
うん。
本当にそうだね。
幸せだから、お腹が減る。
隣に先生がいてくれることがどれほど私を安心させてくれるだろう。
どれほど、支えられているんだろう。