白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
3年生。
辛い気持ちはよくわかる。
夏休みが終わって、3年生は受験モードに突入。
懇談会や進路指導などが続き、どんどん追いつめられる。
ほとんどの生徒が、自分の進む道がどこなのか、よくわからないまま。
ただ、決めなきゃいけないから決める。
夢をあきらめたり、現実を見つめたりしながら、過ごす時期。
自分に失望したり、もうどうでもいやって投げやりになったり。
渡り廊下を歩きながら、噴水を眺めていた。
噴水の横のベンチに座っている誰かを見つけた。
生徒?
いや、違う。
先生の誰か・・・・・・
陸上部顧問で、数学教師の・・・・・・岡崎先生だ。