白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~



「俺も腹減ったなぁ。どうしよっか?」




タクシーの中から外をキョロキョロと見ていた先生が、急に思い出したかのように運転手さんに話しかけた。




「この通りの一本西の通りにあるラーメン屋さんで降ろしてください」




運転手さんは、あそこのラーメンはうまいよと言った。



とても優しい運転手さんで、この辺りで仮眠しているから食べ終わったら起こしてくださいと言ってくれた。




「ラーメン、食べたかったんだぁ」



「だろ?」




とても小さなお店で、カウンターだけしか席がなく、6人入れば満席になる。



お父さんよりも少し若いくらいの男性が1人でラーメンを作っていた。



時間も時間なので、お客さんは私達だけ。




「俺に任せてくれる?」



先生はちょっと得意げにそう言って、注文した。






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