白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
高校生の直に、“先生、元気ないね”って声をかけられた俺が、どんな気持ちだったかなんて……言えないよ。
高校生相手に、すっげードキドキしちゃったこととか。
直に声をかけられると、一日中嬉しかったこととか。
直が俺を探していたように、俺もいろんな場所で直を目で追ってしまっていたこととか。
それを認めないようにしていたけど。
「直、今夜は早く寝ような」
俺は最後のひとつの餃子を口へ運ぶ。
「どういう意味?」
ニヤっと笑う直。
「直はエッチだなぁ。俺は何も言ってないのに」
「先生がエッチな顔するからだよぉ~」
今夜の俺は、激しいぞ?
直、覚悟しとけよ。
高校生だった直への想いを再確認しちゃった俺は、洗い物をしている直を後ろから抱きしめた。