白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「矢沢!!聞こえないのか?」
腕組みした先生。
首をかしげて、私を見つめる。
よく体育の授業中にしていた仕草。
大好きだったなぁ。
この顔。
脇に出席簿を挟んで、怒ったような表情をするんだよね。
でも、目が合うとニヤって笑ってくれて・・・・・・
絶対惚れちゃうよ。
今でも、やっぱりかっこいいんだろうなぁ、先生は。
「何ボーっとしてるんだぁ?話があるから、こっち来てくれないか?」
ベランダの柵に両手を乗せた先生は、また顔を傾けて甘い顔で私を見つめた。