白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「保健室の先生かぁ・・・・・・あの先生、優しいもんな。それに、気が利くし」
直が水泳の時間に倒れた時、さりげなく2人きりにしてくれたっけ。
ただの偶然かもしれないけど。
「2年の時、俺学校休んでばっかりで・・・・・・授業中もよく保健室に逃げてた。あの先生は俺の気持ちをわかってくれた。逃げてもいいよって言ってくれた」
「そりゃ、惚れちゃうなぁ」
高校生にとって、年上の女の先生って魅力的なんだろうな。
俺は、冷蔵庫からお茶を出し、畑中に渡した。
「切ないな。だって、卒業したら会えなくなるんだもんな」
俺も考えたことがあったよ。
誰にも言えない過去の話だけどさ。