白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
夫婦になって 毎日一緒にいられるようになって、
違った種類の愛が生まれた。
だけど、そこにはちゃんと“ドキドキ”があって、新鮮なときめきを運んでくれる。
私、新垣直。
最近ようやく“新垣”という名字にも慣れてきた。
旦那様の名前は、新垣和人。
高校の体育教師。
「はい、行ってくるよ」
白いジャージを着た先生が、玄関先で私にキスを求める。
季節はもう秋。
結婚してからずっと楽しみにしていたこと。
“先生の白いジャージを洗濯すること”
秋になり、先生は白いジャージをよく着てくれる。
思い出の白いジャージをベランダに干し、丁寧にたたみ、そっと頬を近づける。