白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
ああ、そうだ。
七緒のこと。
ずっと心の中にはあるんだけど・・・・・・考えることから逃げていた。
誕生日も、クリスマスも・・・・・・いつまで俺は会いに行くんだろうかと。
もう新しいお父さんがいて、俺にも新しい家庭ができて・・・・・・
いつまで、俺は七緒と関わっていられるんだろうかと。
会おうと思えばいつでも会えるからこそ、会うことから逃げているのかもしれない。
だってさ。
やっぱり直が大事なんだ。
俺には。
直が悲しむこと、直が心を痛めること・・・・・・
それは、やっぱり避けたいって思ってしまう。
だけど、俺の娘であることは事実で。
かわいい娘だと思っていることは、隠しようもない。
直だって、それはわかってる。