白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
私も愛せる?
先生が、私の目の前から消えてしまっても。
先生が天国にいってしまっても。
抱きしめてもらえなくても、声が聞けなくても、変わらずに愛し続けることができるかな。
夢の中のおばあちゃんは、柔らかい手で私の手を握ってくれた。
“大丈夫”
そう言っておばあちゃんはにっこりと笑ってくれた。
おばあちゃんは、天国でおじいちゃんに会えた時、何を話したのかな。
きっとおじいちゃんは、天国から毎日おばあちゃんを見ていたんだよね。
だから、話さなくても全部わかってくれたんだろうな。
空に浮かぶ白い雲を見るたびに、おじいちゃんとおばあちゃんの笑顔が浮かぶよ。
「・・・・・・なお?」
目を覚ますと心配そうに私を見つめる先生がいた。
「涙目だぞ。どした?」
「大丈夫。おばあちゃんの夢、見てたんだぁ」
「そっかぁ。おばあちゃんの夢か」