白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
お墓の前で、空を見上げる。
綺麗な空。
山のふもとの方は、濃い青なのに、真上の空は薄い水色で。
小さな雲が浮かんでいた。
「きっと俺達のこと見てくれてるよ」
先生がそう言って、私の背中をポンと叩く。
うん。
そうだね。
おじいちゃんとおばあちゃんは、空から私達を見ている。
見守ってくれている。
良かったね、直。
良かったね、奈美。
そう言って、私達の幸せを喜んでくれている。