白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
夕食の予約は6時。
嵐山をブラブラしてトロッコ列車に乗ることにした。
さすがに観光客で溢れ返っていた。
外国の方や、団体旅行のお客さんがたくさんいた。
「迷子になるなよ」
先生ったら。
しっかり手を繋いでいるのに。
その手を・・・・・・
ポケットの中に入れてくれた。
またドキドキしてる。
私、まだ先生に恋してる。
「あ~、やばい。この匂い。うまそうだな」
「もう何も食べないって先生が言ったんだよ?」
コロッケ屋さんの前で足を止める。
「だって・・・・・・揚げたてで美味しそうじゃない?」
甘える先生がかわいくていじめたくなる。
「お腹いっぱいになるよ??」
「ううぅ~」
たまらなくかわいい。
「じゃあ、ふたりで半分こする?」
私がそう言うと、本当に嬉しそうな顔をするんだぁ。
「先生、子供みたいだね」
「コロッケコロッケ~!」
10人くらいの列の最後に並び、ルンルン気分の先生。
アツアツのコロッケを半分ずつ食べた。
ほくほくしていて、本当に美味しかった。
「直も実は食べたかったんだろぉ?」
「ふふふ。バレた?」