白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
巻物に書かれたメニューをひらく。
筆で書かれた一品メニューは、どれも季節の野菜を使っていて、惹かれるものばかり。
「これだけは外せないな」
そう言って先生が指差したのは、鴨と京野菜の釜めし。
注文してから炊き上げるので、30分も時間がかかるらしい。
「湯葉春巻きも食べたい!!あ、鴨のガーリックソテーも。あと・・・・・・京野菜の天ぷらも」
「ははは。さすが直だな。いいよ、全部注文しよう」
ドキン。
今の“いいよ”って言い方、めちゃめちゃ優しくて、きゅんと来た。
包容力っていうのかな。
包み込んでくれる感じ。
好きだな。