白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
夫婦―先生目線―
―夫婦― 【先生目線】
昨日の直、変だったな。
突然夜中に寂しそうな顔をして。
会社の先輩に不倫疑惑が持ち上がっていて、そのことで悩んでいた。
直は怖がりだから、きっと考えすぎてしまったんだろう。
俺がいつか変わってしまうんじゃないかって・・・・・・
大丈夫だよ。
俺は何があっても、一生直だけを愛しているから。
「よぉ~、新垣先生。朝から幸せそうな顔して」
生活指導室のソファで俺を見上げるのは、喜多先生。
「おはようございます。朝からプリンですか?」
喜多先生は甘党。
冷蔵庫の中にはいつも奥さんが作ったプリンが入っていた。
「喜多先生は奥さん大事にしてますよね?」
「何だよ、急に」
「昨日直に聞かれたんですよ。俺以外の先生達はみんな奥さんを大事にしているのかって」
喜多先生は残ったプリンを口に流し入れてから答える。
「少なくとも、俺と新垣先生は大事にしていると思うけど」
「ですよね」