白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
体調が悪い日が続き、今日は仕事を休むことにした。
「明日、病院行こうな」
先生は、優しく私のお腹に手を当てた。
赤ちゃんができたかもしれない。
会社の先輩の真由美さんにだけ話した。
真由美さんは、自分の経験を話してくれた。
あまり早くに病院に行くと、胎嚢が見えないことがあるらしい。
おめでとうと言ってもらえなまま、数週間待つこともある。
だから、私と先生は少し時間を置いてから病院へ行くことにした。
本当はすぐにでもはっきりした答えが欲しかったけど、まだ早いことはわかっていた。
妊娠しているかもしれないと思ってから、毎日そのことが頭から離れなくて、半分想像妊娠状態になっていた。
車酔いの回数が増えたり、味覚に変化が出たり。