白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「今度バカなことしたら、俺も直を中田も、たっくんのこと見捨てるから!!」
まぁ、そんなことを言っても見捨てられるわけがないんだけどな。
「もう大丈夫だって!先生に見捨てられたら俺、終わりなんだけど」
「俺が見捨てても、中田はお前を見捨てないよ」
「ふふふ。そうかな」
調子に乗るたっくんのラーメンの中からチャーシューを奪う。
「ちょっと!先生!!」
「はははは」
今日は、直がいない。
社員旅行。
結婚すると、こういう時ものすごく寂しい。
誰もいない暗い部屋に帰るのも寂しいし、1人きりのベッドは広すぎる。
「社員旅行って危険な匂いがするよね、先生」
また、こんなことを言い出す。
「しねーよ、ばか!!」