白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
大野さんは相当お酒を飲んでいた。
外を散歩していて、手を繋がれて・・・・・・
沙織は本当に嬉しかったんだって。
その後、キスをされて・・・・・・
もしかして、付き合えるのかなって期待した時に、部屋に誘われた。
“俺のこと気に入ってるんだろ?”って。
大野さんはそんな人じゃないと思っていた。
私は、大野さんの“男”の部分を見たことがなかった。
すごくショックだった。
「男性不信になりそうだよ」
少し落ち着いた沙織が、ため息をつきながらそう言った。
私も・・・・・・そうだった。
先生のことは信じてる。
でも、先生以外の男の人って・・・・・・信じることができないよ。
真由美さんを誘った上司も、宴会で若い子にヘラヘラしていたおじさん達も、大野さんも。