白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
ちょうど良い半熟加減。
こぼれないように顔をお皿に近づける。
「私も毎日先生と一緒じゃないと嫌。もう先生のいない旅行は行きたくないな」
「これからは俺もこっそりついていこうかな」
ずっと一緒にいることなんて不可能で。
直の会社に俺がくっついて行くことなんて絶対に無理だけど。
できるならば、いつもそばで直を見守っていたい。
直に訪れる辛い出来事や悲しい出来事を、俺が代わりに受けてやりたい。
俺は平気だからさ。
直がいてくれれば。
「先生がいてくれるから大丈夫。もう元気になったよ」
そうか。
直も同じなんだな。