白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
スナック―先生目線―
―スナック― 【先生目線】
新しい英語の先生の登場で、職員室の雰囲気も少し変わった。
俺よりも年上だが、歓迎会のはしゃぎっぷりを見ても、年上とは思えない。
「おはよ~!新垣先生。明日、時間ある?」
朝からテンション高く、俺の肩を叩く。
こういうタイプの先生は、この高校にはいなかった。
「明日ですか?別にいいですけど」
「じゃあ、ちょっと飲みに行かない?」
「夜ですか?あぁ~、できれば昼飯とかがいいですけど」
今は直のそばにいてやりたい。
正直な気持ち。
「喜多先生と、荒井先生も誘って、飲みに行こうと思うんだけど。だめかな?ちょっと相談したいこともあって」
「そういうことでしたら・・・・・・」
気が乗らないけど、職場の人間関係も大事にしないといけない。
もし直がこの場にいたら、笑顔で“行ってきて”って言うと思うから。