白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
喜多先生と目を合わし、席を立つ。
「あ、メールアドレス教えてもらえますか?」
隣に座っていた女性ではなく、山畑先生の隣の女性が声をかけてきた。
「すいません。俺、メールしないんで」
「じゃあ、電話番号でも」
「あぁ・・・・・・ すいません。ちょっとそれは」
山畑先生はそのやり取りを見て、ニヤニヤしていた。
「新垣先生、赤外線で教えてやってよ。さっきから先生のことかっこいいって言ってるんですよ、この子」
そこにいる女性みんなが携帯を取り出した。
「喜多先生もお願いしま~す」
喜多先生は、あいまいに笑いながらトイレへ逃げた。
荒井先生はもうアドレス交換をし終わっていたようだ。