しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
本当だよ、レオくん。
確かに、壮吾に『あいつの事、頼む』と言われた。
だけど、壮吾の言葉は関係なく、レオくんの支えになりたいと心から思った。
レオくんの抱えている問題を、全て取り除けるなんて思ってない。
ただ、重荷を半分にしてあげたい。
そんな事、簡単な事じゃないんだってのもわかってる。
だけど、何もせずにいるなんて、私には耐えられないから。
「もう一度言うね。壮吾は関係ない」
「………」
「レオくんが迷惑だって逃げても、あたし、追いかけるから。覚悟しといて」
私が言い終わると、ドアノブに手をかけたままのレオくんが私を振り返った。
相変わらず無表情だけど、私のこの気持ちは伝わったんじゃないかと思う。
確信はないけれど、レオくんが動きを止めたり、振り返ったりしてくれた時は、ちゃんと聞いてくれた時だから。
レオくんが出て行ったあとも、ーはずっとドアへ目を向けていた。
どんなに時間がかかっても構わないから、せめて高校を卒業するまでには笑えるようになっていてほしい。
あと、3年近くある。
私が本気で頑張れば、光が見えてくるかもしれない。
レオくん、一緒に、笑おうね。