しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
私は、そんな壮吾の表情、見たことないのに……。
壮吾、壮吾、壮吾……。
頬を伝う涙が、私のスカートに丸いシミをつくっていく。
声も出ない。
呼吸も乱れない。
ただ、はらはらと溢れる涙。
私……こんな泣き方、できたんだ……。
壮吾……
私は、いつでも壮吾を探してた。
求めてた。
壮吾なしでは、歩いて行けないし、笑顔だって作れない。
壮吾……壮吾……。
「だから俺、聞いたのに」
「………」
「壮吾のこと、本気で信じれたのかって」
「………」
「あんたが簡単に頷いたから、何も言わなかったけど」