しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「何があったのか知らないけど、どっちからその話切り出したの?」
「……私、から」
「は? 美羽から?何でまた急にそんなことになったのよ」
「色々あって……」
本当に、色々あって。
未だに、整理しきれない。
だけど――。
「私の気持ちが薄れただけ。そんな気持ちで壮吾と付き合ってたって、ただ壮吾がかわいそうなだけでしょ?」
そう、思わないと、涙が止まらなくなるから。
無理してでも、そう、思わないと。
「じゃあ。何で、さっきから携帯を手放さないわけ?」
ギュっと、胸が締め付けられた。
“別れよう。 壮吾”
メールを送ったのは私。
壮吾から言い訳を聞く前に、私から終わらせた。
壮吾からは何の返事も返ってこなくて。
ちゃんと、メールは壮吾に届いたはずなのに。