しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
壮吾と別れてから、もうすぐ20日。
私の生活は、完全に色褪せた。
壮吾は、もう、隣に来てくれない。
肩を抱いてくれない。
壮吾のいない生活に、慣れなきゃ……。
私、お化け役すればよかった。
そうしたら、何もせずにサボれそうだし。
このキレイな月を、ただ、見上げていれたのに。
――…!!
突然、ぐらっと揺れた体。
あっという間に暗闇に引きずり込まれ、私の視界から、日和やクラスメイトの姿が消えた。
え? と見上げたそこには、窓から廊下を覗き見る怪しい人物が立っていて。
驚きのあまり、言葉もでなかった。
あまりにも素早い動きで、日和ですら、私が消えたことに気づいていないと思う。
私だって、状況が飲み込めないんだから。
「どうして、ここにいるの?」
私の声に、廊下を覗いていた怪しい人物。
レオくんが、ゆっくりと振り返った。