しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
窓から、風が流れ込んでくる。
机横のカーテンがヒラヒラと揺れ、私の前髪を浮かせた。
アルバムのページをめくれば、どれも笑っているものばかり。
まるで、辛いことなんて1つもなかったかのように。
本当は、何もなかったのかもしれない。
あの過去は、全てまぼろし……私の、夢物語で……。
あの頃の想いは、わからない。
何をあんなに一生懸命走っていたのだろう。
友情にしても、恋にしても。
気持ちのままに動いて、簡単にいろんなものを信じていた。
“永遠”なんて、約束されないのに。
未来は、必ず明るい光に満ち溢れているんだって、素直で...。
いつもいつも、全力で駆け抜けていた。