しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
なーんて。アホか、私は。
「何、何?美羽ちゃん、俺に惚れた?壮吾に内緒で付き合っちゃう?」
あえて突っ込みませんよ、コウ先輩。
苦笑いを向けて、もう一度頬杖をつくと、
「心配すんな、バカ兄貴。私が柊先輩に言いつけて、一発どころか、千発殴ってもらうから」
と、恐ろしい目つきで、腰に手を当て、日和が言った。
コウ先輩は、日和の言葉に何かを考えるように口元に手を当てると、首を傾げて少し上へ目をやった。
「千発かぁ。あいつにそんなに殴られたら、俺大変なことになっちゃうよなー。せっかくイケメンに生まれたのに」
相変わらず、コウ先輩は自分が大好きなんだな。
私も、一度はそう思ってみたいよ。
鏡を見て、『今日も私ってかわいい』ってさ。
「ま、今の壮吾なら、本気で殴ってきそうだしな」
「え?」