しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
体を離したのは、私からだった。
壮吾と離れた瞬間、また上からヒラヒラと1枚の葉が落ちてきた。
それを合図にするように、
「バイバイ」
できるだけ、笑顔になるように頑張った。
「卒業おめでとう」
一歩二歩と後ずさりながら、手のひらを広げる。
「バイバイ」
ニコっと笑って、壮吾に手を振った。
バイバイ、壮吾。
最後に感じた、壮吾の温もり。
ずっと忘れないから。
壮吾の重荷にならないように、もう迷惑はかけないから。
だから、これからの未来を、楽しく、幸せに過ごしていってもらいたい。
それが、今の私の願い。
私の想い、壮吾に伝わったよね。
新たな始まりを迎えるには、何かを終わらせなくちゃいけない。
私には、それが壮吾との恋だった。
今までで、一番好きになった人。
本気で愛した人。
永遠を、信じた人。
さようなら。
私の、大好きな人――。