しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
幸せだった?
うん。 すごく幸せだった。
楽しかった?
うん。 すごく楽しかった。
恋してた?
もちろん。
胸に手を当て、自分に質問する。
返ってくる答えは、明るかった。
無駄じゃなかったんだ。
壮吾に恋した事。
付き合えた事。
別れた事。
ちゃんと、前に進めてる。
18歳。
高校、卒業。
日和からもらった手作りのアルバムを抱え、校舎を後にする。
入学したあの日のように、桜の花びらがヒラヒラと舞っていた。
バイバイ。
幼かった私。
バイバイ。
思い出のいっぱい詰まった校舎。
バイバイ。
壮吾と出会った、教室。
バイバイ。
みんな――。
今まで、ありがとう。