しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「まあ、小さいころからこうだからね。むしろ、自分で何でもしてくれるから、こっちからすればすごく楽」
びっくりしている私に、日和は肩をすくめて、柊先輩に続いて階段を上って行った。
私もその後に続く。
先輩の持っているお盆の中で、歩く度にグラスがカチャカチャとぶつかり合っていた。
「おお。美羽ちゃん、いらっしゃい。つーか、美羽ちゃんの私服、超可愛い」
「うわっ!!」
部屋に入った瞬間、コウ先輩に肩を組まれ、私は自然とコウ先輩の隣に座る事に。
だけど。
「コウ、離せっ!!」
ガチャン、と乱暴にお盆を置いた柊先輩が、私の肩からコウ先輩の腕を振り払った。