しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
珍しく頬を赤らめる先輩。
首の後ろを忙しくかいて照れ隠しをしている先輩が、何だか可愛かった。
「先輩、意外とロマンチストですか?」
私が笑いをこらえながら言うと、
「……ッ!!」
先輩の頬がさらに赤く染まった。
「何か、少女マンガに出てくるようなシチュエーション」
さらに続けると、とうとう先輩はヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
「おまえなぁ。そんなこと言うなよお。男心がわかってねー」
しゃがみ込みながら、頭をガシガシかいている。
しばらく膝の間に顔を埋めいていた先輩は、豪快なため息とともに顔を上げた。
その視線が、自然と私に向けられる。