しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
街灯が少ない住宅街。
ものすごく静かだ。
カチカチと不規則に点滅する街灯に、私の目はおかしくなりそうだった。
「あのさ……」
「はい?」
先輩の影も、街灯とともに点いたり消えたり。
何やら言葉を探っている。
話しだそうとして、『いや、違う』と頭を振って。
眉間にしわを寄せて、頭をかいて。
不審な動きをしている先輩に、私は小首を傾げた。
「なあ……」
「どうしたんですか? さっきから」
「あ…… いや」
不自然に泳ぐ先輩の目がおかしくて、私は口に手を当ててプっとふき出した。
「変なの」