しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
先輩は私の手を取ると、ぎこちなく足を動かす私を引っ張った。
フリーズした頭でも、先輩の姿はしっかりインプットしている。
首の後ろに手を当てて、私の手を優しく握ってくれている。
先輩の一歩後ろで、ニヤけてしまう口元を押さえた。
まさか、こんな展開になるなんて……。
初めての告白に。
初めての彼氏。
初めて繋いだ手の温もり。
もう一度星空を見上げると、スーっと流れ星が流れた。
高揚をできるだけ抑え、流れ星に願う。
“これからも、楽しい日々がずっとずっと続きますように”
先輩の大きな手を、ギュッと握り返した。