しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
壮吾
「付き合う事になったぁ!?」
日和の大声があがったのは、体育の授業中だった。
「ちょ、日和!! 声がデカイって」
日和の口をふさぎながら、試合に没頭するクラスメイトに目を向ける。
……よかった。
誰も聞いていないみたいだ。
体育館でクラスマッチの練習をしているクラスメイトのシューズが、キュッキュッと響いている。
「何よその急展開」
「私もね、実はまだ実感わかないの……」
「そりゃそうだよ。誰だってビックリするわ」
日和の言葉に微笑んだ私だけど。
実感がわかないって、結構怖い……。