いちごみるく
デアイ
「・・・あき」
「・・・おいあき」
「・・・」
「あき!!」
最初はささやく程度の声だったのに
最後は怒鳴られた。
耳が痛くなるほどの大声で私を起こしてくれた彼
柳瀬 こう
私の幼なじみ
「おはよ」
「・・・」
「・・・シカトすんな」
こうは近くにあった雑誌で私の頭を思い切りはたいた。
「いったぁ・・・ちょっと。」
「目ぇさめただろ」
「覚めた事は覚めたけどさ・・・」
口を尖らせてこうをにらんでいると
こうはそれに気づき、ほほ笑んだ
「あき」
「・・・へ?」
「着替えなくていいのかよ?」
時計を私の前に持ってきて、私の髪をぐしゃぐしゃとなでる。
「外で待ってるから早くしろよ」
「はい・・・」
こうにぼさぼさにされた髪を整えながら、学校へ行く準備を始めた。