黒猫-私の部下-
呼び出し
今日はアイツに呼び出しくらって、太陽よりも早起き。
まだ暗い空の下、車を走らせ待ち合わせの場所へ向かう。
待ち合わせ時間、午後4時ピッタリに到着。
その場所とは刑務所。
どうやって電話してきてんだよ。
車のエンジンを止めようとキーに手を伸ばす。
すると勢い良く助手席のドアが開いて、アイツが乗り込んできた。
アイツとは、天宮亜理紗のこと。
「早く車出して!急いで!!」
亜理紗に急かされ意味も解らず、アクセルを踏んだ。
「追っては来てないみたい。司助かったよ」
「おい!!脱獄するなんて聞いてねぇぞ!?これじゃぁ共犯者だ」
「うるさいなぁ。それより**病院へ連れてって」
「こんな時間、診察してくれねぇから」
「いいから早く」
亜理紗のペースに乗せられ渋々**病院へ。
**病院に着くと亜理紗は車を降りた。
「肝試しでもすんのか?」
冗談で聞いてみる。
「そうです」
妖しく笑う。
「乗せてくれてありがと」
亜理紗は手を振ると、裏口の方へ走って行ってしまった。