アトヒトリ。


「痛い、ヤメテよ」


聡子の声が椿の席まで聞こえる


本当は
止めてあげたかった

でも自分がされるのが怖くて
目をつぶって見て見ぬふりをしていた



───ごめんなさい、ごめんなさい



心でそう呟きながら…


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