雨の中で君を待つ。〜詩集〜
曖昧White
君は想像出来る?
箱に並べられて、
窮屈な中で身動きも出来ず、
逃げ出したい僕の気持ちを。
絵の具の僕の気持ちを
知ったところで、
得する事は何1つないだろう。
けれど、聞いて欲しいんだ。
僕は、真っ白な体、色をしているのに
心はこんなに真っ黒だ。
大抵の人間は、僕を色々な色と混ぜる。
僕は、僕でありたいのに。
混ぜられる理由は1つ。
僕がとても曖昧な色だからだ。
何の色にもなれるし、
僕によって新しい色が生まれる。
どちらにしても
僕は僕として必要とされる事が
少ないのだ。
なのに、僕は1番最初と言っていい程
早くなくなって捨てられる。
あまりに寂しい僕の運命。