雨の中で君を待つ。〜詩集〜
ヒトリデ。
僕の口癖は
「独りが好きなんだ」。
ずっとそう思ってた。
自分は独りが大好きで
好きだからこそ、独りでいる。
そう思ってた。
思ってたのに……。
ある日、急に寂しくなって
苦しくなって、死にたくなった。
独りでいるのが辛くなって、
消えたくなった。
僕は、きっと
意地を張っていたんだ。
「独りでいるのが好き」なんて
言い訳でしかなかったんだ。
結局、一番独りが嫌いなのは
僕なのかもしれない。
臆病で、傷つきたくなくて。
でも、独りが怖くて。
自分が嫌いでしょうがない。
嫌い、嫌い、嫌い。
虚しく永遠に苦しむのかい。
ヒトリデ?
あぁ、馬鹿だ、馬鹿だ。