sora
deai-sora

「未亜ーっ!早くしないと、次の授業遅れるって!!」

「はっへー!!(待ってーっ!)」

パンをくわえながら、親友の菜月を追いかける。

「もー!未亜ってば、バカじゃないの!?早くしてよっ!!」


「おい、拓夢!急げよ!!遅れんぞ!」
「ふっせー!ほへはあだふってんだほ!(うっせー、俺はまだ食ってんだよ!)」


向こうから私と同じようにパンをくわえながら、友達を追いかけてる男子が居る。


私がバカなら、アイツもバカじゃん?

って思って、顔がにやけた。

あとで菜月に言ってやろーっと。






このときはなんとも思ってなかった。

でも、間違いなく私と拓夢の出合いはココだったんだ。
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