終止符。
罪の重石。


つい少し前に語られた言葉を、受け入れまいと必死になっていた。



今までずっと思い続けてきた事は何だったのか?



悪いのは、父だと信じて疑わなかった…。

母は何も悪くないと。


それなのに実際は…理由がどうあれ、不貞行為の末に私を?


何それ何それ
何なの?



価値の逆転。



受け入れられない。




何も、何も考えられずに私は、気が付くと家を飛び出していた。


< 102 / 116 >

この作品をシェア

pagetop