終止符。
街へ吸い込まれる私。


人や物は、形や色を無視してただぼんやりと、視界に映るだけの意味を成さない何かになっていた。



嘘だ…嘘だ…



ねぇ、嘘って言ってよ、母さん…



街のノイズが、ただ耳に入り、通り過ぎてゆくのを感じた。


< 103 / 116 >

この作品をシェア

pagetop