終止符。
徐々に判ってきた…。

この現実を。

そして゛最後のお別れ″の花を手向けに行った時、一気に溢れた。

だって、

長方形の箱に、白装束を着せられた母がいたから。

見たこともない化粧をされて、顔を整えられて…。

お人形みたいに、すごく綺麗で今にも動き出しそうだけど…

違う、

母さんは別のものになったんだね…

そう思った瞬間、涙が溢れた。

周りの人と同じに泣いた。

誰よりも大きな声で。

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