終止符。
荒々しくTシャツをまくり上げられ、両手を痛い位に押さえつけられた。


「…色白だねぇ」


男の生ツバを飲む音。

そして、

男の顔が、私の膨らみにうずめられ、舌がねっとりと、肌を堪能し始めた。


その瞬間、鳥肌と身震い。表現しようの無い吐き気が襲った。

「いやぁっ」


私は男を突き飛ばした。


「な、なんだよ。今更ダメとか言うんじゃないだろうな」


そこには空っぽだった目はもうどこかへ消え、代わりに怒りと不安に満ちた別の恐ろしい顔があった。



「あの…シャワー浴びたいなって…体冷えてるし」


なんとか言い訳を絞り出す。


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