終止符。
本当は男の言う通りだったけど、とっささに嘘をついた。


今更このまま素直に帰してくれる訳がない。

とりあえずの時間稼ぎをした。


男はまだ少し疑いの目で私を見ている。


「…じゃあ一緒に入れよ?」


「えっ…一緒に?」


「後でする事に比べりゃ一緒に入るぐらい何でもないだろ。中では触ったりしないからよ」

「それとも一緒に入れない理由でもあるってのか?ん?」


「いや…その…別に…」


やけに強気になった男に言くるめられ、私は一緒に入る事になってしまった。

< 27 / 116 >

この作品をシェア

pagetop