終止符。
走って走って走って…家に着き、慌てて鍵とチェーンをした。

ドアを背に、その場に崩れる様に座り込んだ。


「はぁっはぁっ…あっあっあっ」


喉がカラカラなのに、大きく息を吸わずにはいられない。


声にならない声で、唇を噛み締めて。

私はただ泣いた。


今頃になってあの時の恐怖感、嫌悪感、転んだ痛み、痺れた感覚が追いかけてきた。


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