終止符。
1週間はあっという間に過ぎた。

もう少し感傷的になるかと思っていたけど、そうでもない。

多分これからの事への不安やら緊張で、余裕が無いからだと思う。

ほとんどの荷物は既に父の家へ移動してある。

事前に引越業者に頼んでおいたから。

ここにあった家具や電化製品は、おばあちゃんの家で使ってもらう事になり移動した。

だから、今この部屋にあるのは私の身と鞄が1つだけ。

くすんでクリームがかった白い壁に囲まれて、真ん中にポツンと座っている。

そうやって身を潜めながら、もうすぐ私を迎えに来るはずの長尾を待っていた。

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