終止符。
私は鞄を床に放り、ベッドに腰掛けた。

ほうっと力が抜けて、深いため息が出た。

あぁ、何だか疲れた。

この家にいると全身の毛穴が詰まった様に息苦しい。

私と伯母達の間には、見えない壁が存在する様だ。

どうにもここの人達とは、うまくやれる気が微塵もしない。

それでも私は感謝しなければならない。

例え姪であるとしても、自分の家族でもない私に部屋と食事を与えてくれるのだ。

文句は言うまいと心に誓った。

< 48 / 116 >

この作品をシェア

pagetop